2025年問題:マグネティック・テープ・アラート

日本の団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となる2025年を境に、医療・介護需要の急増により、社会保障制度や経済に大きな影響が出たり、経済産業省の「DXレポート」で言及された、日本企業の既存の基幹システムが刷新されず老朽化することで、2025年以降、年間に最大12兆円の経済的損失が発生すると見込まれたりと、いろいろな2025年問題がある様ですが、我々が一番危惧している2025年問題は勿論「マグネティック・テープ・アラート」です。


マグネティック・テープ・アラート(Magnetic Tape Alert)は、ビデオテープやオーディオカセットテープなどの磁気テープに記録された映像や音声が、2025年ごろまでにデジタル化されないと、将来的にアクセスできなくなる可能性があるという警告です。このアラートはユネスコが発したもので、国立映画アーカイブなどの機関もこの問題に対して取り組んでいます。現在、多くのビデオ再生装置が製造中止となっており、技術者の減少とテープの劣化を理由に、磁気テープのコンテンツをデジタルファイル化する必要があります。特に、1980年代から1990年代にかけて録画された貴重な映像資料を保存するため、今すぐに行動を起こすことが求められています。


弊社では創業当時より、企業様がお持ちの映画やドラマ、アニメは勿論、舞台、イベント、セミナー、CM、企業紹介映像、資料映像、社員旅行の思い出ビデオに至るまで、様々な映像が収録されたビデオテープのデジタル化を行ってまいりましたが、やはり年々、お持ち込みいただくテープの劣化が進んでいるのは肌で感じておりますし、再生機器のメーカーサポートが終了したモデルも数多く、2028年3月までには全ての再生機器のサポートが終わってしまうそうです。

それでも私たちは、価値ある作品や思い出の映像を未来へつなぐため、メーカーサポートが終了した再生機器でもオーバーホールや修理をしていただける会社様、カビや埃などで傷んだテープをクリーニングしていただける会社様と一丸となり、今年だけに限らず、これからもこの問題に取り組んでいく所存です。

対応可能なテープの種類も多く、1本からデジタル化できますので、是非お気軽にご相談ください。

株式会社ヴィッツ
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